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INTERVIEW.05

伴 久登さん  Hisato Ban 

 美保さん  Miho Ban

​#青年海外協力隊 #フリーランス #自然に近い暮らし 

「地域を歩いて、見て、聞いて、伊那谷のことをもっと知りたいです」

 娘の希望から再び駒ヶ根市へ

 私は出版やPRの仕事を経て、現在フリーランスのライター・編集者として働いています。職業柄いつも締切に追われていますが、都会でなくても仕事はできます。夫が勤務する青年海外協力協会(JOCA)の本社が駒ヶ根に移ると聞い

たときは「ライフシフトのチャンスが来た!」と考えました。

 駒ヶ根市は山の景色が雄大で、毎日表情が違うので飽きることがありません。冬の寒さは厳しいですが、高原の夏は涼しいのでとても過ごしやすいです。娘は0歳のときから家の近くの保育園に通っています。実は2022年に家族

で海外に長期間行く予定があったのですが、実際にはコロナ禍で出国がままならず、私の実家がある静岡県富士宮市に1年近く住んでいたことがあります。そのとき娘に「駒ヶ根に帰りたい!」と泣かれまして...。そう言われたことが、駒ヶ根市に戻ってくるきっかけになりました。5月に退園して、2月に戻ってきたのですが、保育園が柔軟に対応してくれて本当に助かりました。

 駒ヶ根では、子どもと歩いていると地域の人から声をかけられたり、車の運転手さんが道を譲ってくれたり、みなさんとても優しくて、のびのび子育てができています。

 

 家族みんなが駒ヶ根の自然が大好き

 娘は雪遊びが好きですね。たくさん雪が降った時には雪でトンネルを作ったり、保育園では大きな山を作ってそりで滑り降りたりして遊んでいるようです。駒ヶ根高原スキー場の「ソリわくわくランド」でソリ遊びをした時には大

喜びでした。

 夏には駒ヶ根市や近隣市町村のキャンプ場に出かけて、日帰りでお弁当を食べて帰ってきます。市内には日帰り温泉施設があるので、温泉にもよく出かけています。私の両親は山が好きなので、年に何回かは遊びに来ていますよ。駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷までは何度か行ったことがあり、四季折々の景色を満喫しています。今年はホテル千畳敷にも泊まってみようかと相談しています。そういえば、真冬にも千畳敷へ行ったことがあり、白銀の世界を娘も一緒に見ました。この景色はかなりインパクトがあり感動していたので、雪が好きというイメージが強いのかもしれませんね。

 夫が好きな場所は、地元の食材がふんだんに並ぶナチュラルバイキングのレストランです。地元のお野菜を使って地域のお母さんたちが作る料理は栄養満点でおいしくて、ご当地ならではのメニューに出会えるのも魅力です。子ども連れ歓迎という雰囲気もいいですね。また、夫は法律が専門で、学生時代に法学者の芦部信喜先生のテキストを何度も読んでいたそうで、憲法学の権威といわれる芦部先生の生まれ育った場所に住んでいるというのも感慨深いようです。もっと地域とのかかわりを深め、地域のことを知りたいと話しています。

 

 里山を守る活動なども勉強していきたい

 昨年の夏にボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」とのご縁で畑を借りることができ、トマトやシソを作って収穫することができました。駒ヶ根で暮らす外国人のみなさんと交流しながら、自然に近い暮らしができる日々は楽しいですね。

 また、映画『ほかいびと』を見て、伊那谷で活躍した俳人の井上井月(いのうえせいげつ)さんに興味を持ちました。飲食店に飾られている句や図書館の井月コーナーで句集を見たことがあるのですが、句を通じて伊那谷の自然の魅力や人のやさしさ、物がない時代の暮らしなどがわかります。東京にいる時に連句の会に参加していたことがあり、俳句は身近なものだったので、井月さんの句を読んで、眠っていた創作意欲がむくむと湧いてくるのを感じています。仕事で林業や里山の保全について記事にすることがあるのですが、人に話を聞くだけでなく実際に自分が山へ入ってみたり、地元のみなさんからもっともっと学べたらいいなと思っています。

伴 久登さん  Hisato Ban 

 美保さん  Miho Ban

 

 「夫も駒ヶ根が大好き。娘は雪遊びがお気に入りです」と美保さん。

 自然の移ろいで四季を感じられるのがうれしいと伴さん夫妻。美しい景色を見ながら自然の中でご飯を食べたりできるのも魅力とか。

 

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